つい先日、ちょっとしたご縁で素敵な方たちと会食をする機会があった。
学生団体として始まった、鎌倉のまちの魅力と人の魅力にフォーカスし、ただの観光ガイドではなく真のまち情報誌としてフリーペーパーを発刊している団体chameleonのメンバーの方たちだ。
ここだけの話し、彼らの発刊しているフリーペーパーKAMAKURAをお会いした時点ではまだ目にしていなかった。どんな情報誌を作っているのか。
実際鎌倉を含め湘南エリアというのはフリーペーパーを発行している団体が結構多い。何冊か目にしている。共通して感じていたのが、「記事の内容云々の前になんとまぁ不動産関係の広告が多いことか(汗)」だった。
しかし、そんなイメージを彼らは一蹴させてくれた。フリーペーパーKAMAKURAは広告紙面がほぼゼロ。販売している雑誌と何ら変わらない内容だ。内容も素晴らしい。鎌倉のライフスタイルが滲み出ている。
作り手の熱い気持ちが伝わってくる情報誌だ。
彼らは熱い。鎌倉というまちに対しても、鎌倉人に対しても。
彼らだからこそ、築き上げられた媒体、そしてコミュニティがそこにはある。鎌倉の本当の魅力が集まってくる訳だ。
umiguraは鎌倉の魅力を
ただ大仏様を拝んで海をみて日帰りするだけの場所ではなく、世界中の人に鎌倉に住む人たちの生活を体験しにくるような場所として位置づけていきたいと考えている。(マンハッタンに住むニューヨーカーのように)
フリーペーパーKAMAKURAは正に鎌倉に住む人が楽しむための情報誌であり、かまくらのコミュニティの輪を広げていく大切な引き立て役となっている。
彼らの話しの中で印象的だったのは「鎌倉をハードの面でこうしたい、ああしたいということはない。ただまちの魅力とそこに住む人の魅力を伝えたい」という。
勝手な解釈かもしれないが「鎌倉」という土地には歴史がある。その上に今現在があり、未来がある。そこには「かまくら」という今まで築き上げてきたブランドがある。「今現在」は明日には「過去」になる。だから、今の鎌倉を記録しているのではないか。それが将来の鎌倉史になる想いで。彼らは「引き継ぐ大切さを、そして責任を知っているのかもしれない。」
鎌倉ブランドはお菓子や飲料水のようにパッケージだけ今どきの新しいものに変えればいいのではない。今まで築き上げた鎌倉の良さを残しながら中身の部分を新しくしていくことが大切なんだと思う。
会食を終えて。この日セレクトして頂いたお店も素敵なところだった。何を食べても美味しい。そして、お店の人もお客さんも、彼らは来る人来る人に挨拶をする。「よく会うね。」「そういえばさぁ」と会話が弾む。ほとんどが知人なのだ。
そんな空間がとても羨ましかった。
これからも、彼らの活動も含め鎌倉の魅力を取り上げていきたい。
