< 逗子海岸>
日々の生活をしていて、とてつもなく海が恋しくなる瞬間ってありますよね?
人はどうして海が恋しくなるのだろう。昔からそんなことを考えたものです。
で、こうして海が恋しくて恋しくて、ついつい足を伸ばして海に来てしまうんですよね。
よく「なぜ海にいくの?」なんてきかれますが、海好きにははっきりいって「愚問」です。例えるならば山登りの好きな人に、「なぜ山登りなんかするんですか?」なんてきくようなものです。答えは決まっています。「そこに山があるから」。
同じように海好きにとっても海に行く理由は「そこに海があるから」。
あの潮の匂い、さわやかな風、そして心地よいさざなみの音。。
全てが体に染み渡る。
「海に行って何するの?あっ、わかった。サーフィンね」なんていわれますが、私はサーフィンをするわけではありません。それどころか、マリンスポーツはまったくといっていいほどしていません(あくまで今のところですが。)
で、必ず言われるのが「じゃ、何でいくの?」という質問。
これも答えは同じ。「そこに海があるから」
ただ海がそこにあるだけでいい。刻々と姿を変える海を眺めて、体全体で海を感じる。ただそれだけ。
ただ「それだけ」。でもそれで十分なんです。何もないものが「ある」。それが海なのです。
海って必ず、確実にそこにあって、でも何か特別のものがあるかというとそうでもない。でもただ「海」がある。
ないようでしっかりある。そんな存在が、安定感を生み、私たちの前に横たわる。
そんな場所だからこそ、自分を飾らずに、自分らしさをそのままだせる。
きっと海の前では日々の生活で多かれ少なかれかぶっている仮面を脱ぎ捨てて、素のままの自分を出すことができる。
そのすがすがしさを求めてこうしてまた海に向かうのでしょう。
まっ、そんなことをどうでもいいや。
だって「海が呼んでいるから」
